昨晩、映画『何者』を観てきました。

  

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これは元気のあるときに観ないと

ダメなやつだね(^_^;)

 

特に感情移入しやすい人は。

 

 ・・・

 

「就活生」を取り巻く

あるひとつの物語として、

 

心理描写や家庭環境などの

リアルな描写が多く、

 

また、シーンの最後までを言葉で表現せずに、

観ている側に判断を委ねる「余白」の

多い作品だと感じました。

 

 

物語の展開がどうなってるのか

わかりづらい人がいるのも納得です。

 

きっと、耳からの情報で

思考を進めるタイプのようなひとには

特にツラいよね(^-^;

 

 

 

「面白かった〜!!」という感想を

持てる映画ではないと思いますが、

 

最近「就活」を経験した人にとっては、

 

登場人物の誰かしらには

共感できるのかな、と。

 

 

 

「リアルとネット・SNSとのバランス」

 

「ネット・SNSの情報に対する

 距離の取り方」

 

リフレクティングの重要性」

(リンクの6ページ目参照)

 

などについても

考えさせられました。

 

 

 

また、「就活生」に

 

親子として関わる親御さんであったり、

 

生徒・教員として関わる学校教員、

 

アルバイトの仲間として関わる社員、

 

患者・医療者として関わる医療職者など、

 

 

そのような「就活生」と接する

機会のある方にとっては、

 

他者理解のための作品として

 

一つの世界観を提供してくれるもの

なんじゃないかなと思います。

 

 

ぜひ、元気のある時に

観に行ってみてください。笑

 

・・・・・・

【ここからネタバレ注意です!!】

 

 

 

俳優陣の演技がとてもよくて

 

そういった意味での

違和感は全然なかったんだけど、

 

 

 

作品全体を通して表現されている

 

空間としての「違和感」がとても多くて、

 

 

観ていて途中までで

かなり気分が悪くなりました。笑

 

 

 

 

というのも、

 

佐藤健演じる

「二宮拓人」の目線を通して進んでいく

 

この映画の世界には、

 

 

どの登場人物同士の関係性にも

 

どこか空虚な感じがあって、

 

全然噛み合っていないんです。

 

 

 

面と向かって接している場合でも、

 

一つの行為から

 

その人物の人格を決めつけるような場面が多く、

 

 

加えて、その場で直接メッセージを伝えず

 

ツイッターで「YOUメッセージ」の

色を帯びた発信をする。

 

 

それでいくらかは解消されたこともあってか

 

またほどほどに一緒に過ごすんだけど、

 

 

あるきっかけで少しずつ溜まっていたものが

 

「YOUメッセージ」とともに、

 

全人格の否定とともに飛び出す。。。

 

 

 

「二宮拓人」の勇気くじきの連続に、

 

とっても気分が悪くなりましたヾ( ´ー`)笑

 

やっぱり「議論」って

場が整えられないと難しいんだよな〜。 

 

 

 

 

ただ、ところどころに差し込まれる

演劇要素のある仕掛けはおもしろかった。

 

 

 

あとは、

 

唯一、山田孝之演じる「サワ先輩」が

登場するぐらいで、

 

相談できる親や先輩などの

「安全基地」となる人物が、

今回は全く出てこなかったことが、

 

個人的にはとても気になりました。

 

そりゃ

「自己受容」も「自己肯定」も難しいよな〜と。

 

 

「二宮拓人」が「劣等感」を撒き散らして

さんざん勇気くじきをしていた

 

「烏丸ギンジ」の対応なんかは、

すごく「建設的な対応」で

全然ありなんじゃないかな〜とも思いました。

 

 

 

結果として、

 

な〜んかいろいろ考えさせられる

映画でした(。-_-。)